ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「盗聴者」を観ました

f:id:somewherearoundhere:20171225192855j:plain

盗聴者(2016)

長らく失業中の主人公のもとに突然「ぜひあなたに働いて欲しい」という電話がかかってきます。詳細を知らされぬまま指定されたオフィスビルに出向くと、そこで伝えられたのは「電話の盗聴記録をタイプする」という仕事内容。「右派?左派?」と政治的立場など質問されて戸惑う主人公ですが、定時の業務でなかなか悪くない報酬だし、断りにくい雰囲気もあって引き受けることにします。

ひとりぼっちの仕事場は味気ないマンションの一室。時間通りに出勤しカーテンを開け、コーヒーを淹れていざ業務開始。番号が振られたマイクロカセットテープを再生すると、なんでもない会話の盗聴記録が流れます。それらを順番通りにタイプし、まとめてトレーに入れておくだけの簡単なお仕事です。

ところがある日、いつものように盗聴テープを聞いた主人公は、そのただならぬ会話に体が固まってしまいます。なんとそれは殺人の瞬間が記録されたテープだったのです。

 

導入部分は「おもしろそう!」という感じですが、最後まで観るとちょっと物足りなさが残る映画でした。治安当局と警察の間で板挟みになる几帳面で真面目な性格の主人公がどんどん「やばいやばい!」ってなっていく様子は見ていてスリルがありましたが、アルコール依存者のグループミーティングで知り合った女性をもっと重要キャラにしてもよかったと思うし、後半はサスペンス映画として「あともうひとひねりほしい」感が否めません。

この映画の核は「フランス大統領選挙」で、公開翌年つまり今年2017年の大統領選挙を見越して作られた映画なんじゃないかなーと思いました。フランス人って政治に対する関心が高くてけっこう派手なデモとかしてるイメージですが(実際は知らないけど)、大統領選挙の裏で盗聴・暗殺・捏造なんて当たり前だったら怖い。それから機密文書って今でもやっぱりアナログなのかな?

 

 

盗聴者 [DVD]