ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「砂の器」を観ました

f:id:somewherearoundhere:20171019203417j:plain

砂の器(1974)

松本清張といえば、今年の武井咲ちゃんの「黒革の手帖」も良かったし、ビートたけし「点と線」も大好きです。「鬼畜」は緒形拳バージョンもたけしバージョンも好きです。あ、たけしは「張込み」もやっていたな。ていうかわたしは松本清張ビートたけしも好きなのです。

何作も映像化されているから、人それぞれお気に入りがあるんじゃないかと思います。そうじゃなくても、どれか1作は観たことあるとか、作品名は聞いたことがあるとか。松本清張ってほんと天才だなーと思います。自身のキャラクター性も完璧で、竹中直人は顔マネしていたし、みうらじゅんも「顔が好き」とか言っていた気がする。

74年の松竹製作の「砂の器」は、映像化された松本清張作品の中でも大傑作だと思います。監督は野村芳太郎(「鬼畜」に「震える舌」!)、脚本は橋本忍(黒澤作品でおなじみ)と山田洋次、そして音楽は芥川也寸志という素晴らしさ。

 

早朝の蒲田駅で身元不明の男性死体が発見されるところから物語が始まります。警視庁捜査一課の今西(丹波哲郎)は所轄の若手刑事吉村(森田健作)とともに、粘り強い地道な捜査で事件の真相を追求していきます。

推理モノのたのしみを奪いかねないので序盤のストーリーに触れるのもやめておきます。じわじわと真実が明らかになっていく過程でだいじなヒントは、方言と戦後の混乱です。このキーワードだけでも人生を感じてしまう。

 物語の要素は、父と息子の背負った悲しい運命です。クライマックスでは芥川也寸志の壮大なピアノ協奏曲が鳥肌立つほど素晴らしい。小説ではなかなか描けない、親子の悲しくつらい旅路を本当に見事にドラマチックに表現しています。

あと、若い頃の丹波哲郎ってすごくイケメン。

 

 

砂の器 デジタルリマスター版