ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「Fake」を観ました

f:id:somewherearoundhere:20170731211013j:plain

Fake(2016)

ゴーストライター問題で世間を騒がせた佐村河内守に密着した森達也監督作品。撮影開始はあの謝罪会見から数ヶ月後。以来どんな風に暮らしているのだろう?と興味津々に観てみました。 

オウム真理教に潜入した「A」もそうだけれど、この監督の作る映画は善と悪がはっきり見えないのがいい。世間的には完膚なきまでにペテン師の烙印を押されている佐村河内守(以下:ごっち)だけれど、映画ではその烙印をあからさまに映すようなことはせず、彼のテリトリーに入り込んで、少しずつ信用させて、彼の主張をたんたんと記録していく。ドキュメンタリー作品は(映画でも小説でも)ジャーナリズムとは違って作者のフィルターを通して作られているものだから、ここに森監督の主張があるとおもいます。つまり、マスコミや世間は徹底的に厳しく、ときに面白おかしくごっちを叩いたけれど、彼の主張は多くの人に伝わらずじまいだったのだから、彼の言い分も聞いてみよう、というかんじ。そこには攻撃も擁護も無いし、黒も白も無い。世の中を二極化することなんて不可能で、当たり前にグレーな世界があるだけなのです。

「映画を観た人が各々判断してください」と言わんばかりの映画だと思うのですが、わたしはというと映画を観ながら笑いが止まらなかったし、粗(ボロ)探しに忙しかったです。一生懸命「自分は感音性難聴なんです本当です」とか「ゴースト、ていうか共同制作ですよね」って言ってむしろ被害者ですみたいな顔しているけれど、メディアに持ち上げられていた頃は全聾と言っていたし、新垣隆作曲の楽曲も「わたしが作者です」と偽っていたし、そういった過去の虚偽が無かったことになっている風で、おいおいと思いました。ごっちは障害を盾にした詭弁がお上手、という印象。

おそらくごっちは、虚言も含めて精神的なところに問題があるのだと思います。感音性難聴なのは本当だと思います。難聴は精神的な問題から発症したりします。かくいうわたしも約4ヶ月前に根性ひとつで気まぐれに禁煙をスタートさせたら、ストレスであっという間に右耳が聞こえなくなりました(3週間の投薬治療でほぼ回復)。ストレスが原因とみられる耳の不調、本当に多いらしいですよ。

 

あと映画とは関係ないけれど、ウィキペディアにこんなことが書いてありました。

ポップ・ミュージックに対して否定的ながら、ドアーズは例外としている。

佐村河内守 - Wikipedia

ほう。

 

 

 

FAKE ディレクターズ・カット版 [DVD]