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ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「トレインスポッティング」を観ました

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トレインスポティング(1996)

中学2年生の時、ミニシアター系をたくさん上映していた今は無き地元の映画館で観て、ショックを受けたのを覚えています。ポスターも映像も音楽も全てが初めて知るかっこよさで、急いでいちばん大きな書店に行って原作小説を買い、CDショップでサントラを買いました。原作には映画以上にキョーレツなエピソードがいくつもあって夢中になって何度も読み返し、サントラも何度も何度も聴きました。ビートルズにブラーとオアシスくらいしか知らなかったイギリスの音楽でしたが、この映画をきっかけに新旧のブリットロック/ポップスを聴くようにもなりました。当然、映画もビデオになってから何度も何度も観ました。ポストカードを大量にコピーしてオリジナルメモ帳も作ったし、中学3年生の時の文集にはトレインスポッティングについて言及したし、そんなイタさもいい思い出です。

そんな思い入れのある「トレインスポッティング」の続編が公開になるということで、劇場に行く前日に、久しぶりに観てみました。

 

物語はスコットランドエディンバラで暮らす、しょうもないジャンキーたちのお話です。主人公はマーク・レントンユアン・マクレガー)、何度か禁ヤクにチャレンジしているけれど達成できず。レントンの友人に、ブロンドヘアでイケメンで007オタクのシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)。気が弱く根が優しく、いちばんジャンキーなスパッド(ユエン・ブレムナー)。ヤクには手を出さず、筋トレとセックスしか脳が無いイギー・ポップ好きのトミー(ケヴィン・マクキッド)。そしてトミーと同じくヤクには興味がないけれどケンカ中毒でトラブルメイカーのベグビー(ロバート・カーライル)。

ヘロインとセックスと犯罪にまみれた彼らの日常を描いているのですが、ある出来事をきかっけに、主人公は人生の選択をするのです。“Choose Your Future.Choose Life.”というどストレートでキャッチーな公開時のコピーもまた、すごく印象的でした。

<以下ひどくネタバレしています>

20年前の映画だけれど、服装も音楽も映像も最高にかっこいい!とおもってしまうのは、やっぱりわたしが青春のど真ん中でこの映画から受けた影響が大きすぎるからなのかしらん。久しぶりに観ても、やっぱり文句なしに最高でした。

オープニングとエンディングのレントンの語りは何度聞いてもいいし、オーバードーズで絨毯ごと床に沈んでゆくシーンと、その後のリハビリのシーンは何度観ても本当にうまいこと表現していると感心しちゃう。風邪引いて高熱が出たとき、わたしはレントンと同じようにベッドの深ーいところへずーんと沈んだ感覚になるんですよね。ルー・リードの歌声は聴こえないけれど。

 

それから、クライマックスに続く、おそらくレントンが“決心”したであろうシーン。いつものようにくだらない喧嘩で大揉めしたベグビーに「おいレント・ボーイ、タバコくれや」って言われてタバコを渡すと無言のまま「(そうじゃねえだろ)」って目で言われて、火をつけて渡し直すとレントンの顔にベグビーがふ〜って煙を吐くの。無音の逆光の中ふたりの横顔だけが写っているシーンで、ベグビーが吐いた煙がレントンの顔にかかるとUnderworldのBorn Slippyのイントロが流れる!!っていうこのシーンも何度観ても超絶かっこよくてシビレちゃう。 

 

 

単館上映から世界的にヒットして、主演のユアン・マクレガーと監督のダニー・ボイルを有名にした映画。インターネットが一般家庭にそこまで普及していなかった時代に、片田舎の中学生まで無事に届いて、その子をシビレさせた映画。

思春期に衝撃を受けた映画は人それぞれあるとおもうし、その衝撃の理由をきちんと言葉で説明できる人もいるとおもう。けれど、わたしの場合は「ただただ、かっこよかった」。そういう理由で、じゅうぶんだとおもうのです。

 

 

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トレインスポッティング [DVD]

 

トレインスポッティング

 

 

トレインスポッティング〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)

初版と表紙が違うけれど。