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ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「ガール・オン・ザ・トレイン」を観ました

★★★☆☆

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ガール・オン・ザ・トレイン(2016)

たのしくてついつい飲み過ぎてしまったとき、何度もワープを経験したし、まったく記憶がない…という恐怖も1度だけ経験しました。目が覚めると自分のベッドに寝ていたのだけれど、床には脱ぎ捨てられた泥のついたジーパン、そこらじゅうにばらまかれた小銭、そしてぺちゃんこに潰れたトルティーヤが…。自分自身も部屋もどうしてこんな無残な状態なのか全然思い出せない…まずいことやらかしていませんように!と願うしかありませんでした。

 

この映画の主人公レイチェル(エミリー・ブラント)は、離婚のつらさを乗り越えられずアルコールに依存してしまいます(こういうお酒って哀しいですね)。レイチェルはベロベロの状態で毎日毎日電車に乗って、かつて自分が結婚生活を送っていた家を見に行きます。車窓から見えるのは、元夫、彼と再婚した女性、そして2人の間に産まれた赤ちゃんが仲睦まじく暮らしている大きな一軒家。そしてその隣には、美男美女の夫婦がイチャイチャ暮らしていて、主人公は「理想の夫婦」として彼らの様子も毎日チェックしていました。

ある日、日課ののぞきをしていると、理想の夫婦の奥さんが見たことない男性とバルコニーで抱き合っている姿を目撃してしまうのです。

 

アル中主人公、別れた夫の新妻、そして主人公が憧れを抱いている人妻、この3人の女性を中心にしたサスペンス・スリラーです。

ひどいアルコール依存のためにベロベロでボロボロになっていく主人公。異常なストーカー扱いされて罵られ、しかも記憶が飛んじゃってるから「あれ、私何かとんでもないことしでかした…?」という恐怖に混乱して、本当に哀れです。

その思い出せない「何かとんでもないこと」が、例えば服を脱いじゃった〜とかぶん殴っちゃった〜とかならそのうち笑い話になるかも?しれないけれど、「人殺しちゃたかも…」なのだから頭ん中真っ白になって震えちゃいます。

主人公の泥酔や混乱している様子をぐわーんとしたカメラで表現していたり、断片的に映像を挟み込んでいたり、視覚効果が印象的でした。

 

悔しかったり、羨ましかったり、まぁいろいろあるとおもうけれど、のぞき見なんてするもんじゃないですね。

FacebookとかInstagramとかで、電車に乗らなくても簡単に他人の生活をのぞき見できちゃう世の中だもの。切り取られた写真に見えるリア充っぷりや理想の生活に、嫉妬して自己プロデュースに狂ったり、落ち込んで元気が無くなったりしちゃう人、多いとおもいます。

だったら見ない方がいいとおもいます。私は見ますけど。だって、あの四角い写真のフレームのすぐ隣にはきっと雑多な生活臭があって、一生懸命スタイリングしたり何度も撮り直したりしているんだって想像すると、なんだか可笑しいから。

 

あと、オン・ザ・トレインしているのは全然ガールじゃない。

 

 

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