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ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「君の名は。」を観ました

★★★☆☆

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君の名は。(2016)

シン・ゴジラ」と並んで2016年に大ヒットしたこの映画も「ふーん」という感じでスルーしていました。周りがいくら騒いでいてもまったく興味をそそられず、過去の新海誠作品も一作も観たことがありません。なんでだろう?食わず嫌いなのかな?という思いもありつつ観るに至らず…でも今回機会があったので、観てみることにしました。

感想は、というと、最後までだれることなく飽きることなく観られたし、おもしろかったか?おもしろくなかったか?と聞かれれば「おもしろかった」です。

でも、じゃあ好きか?と聞かれると「好きじゃありません」でした。この居心地の悪さというか、いつのまにか顔が美川憲一みたいにになっちゃう感じ、なんだろう?

 

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via. http://www.tokyo-sports.co.jp

 

物語は、都心に住む男子高校生・瀧と、飛騨の奥地に住む女子高生・三葉の体が不規則に入れ替わったり戻ったりして、でも入れ替わったときの記憶とか無いからスマホのメモとかノートに約束事とかメッセージとか書いてやりとりしてて。それで隕石が落っこちる!とか、町民みんな死んじゃう!とか、タイムトラベル!とか、そういうお話です。

大林宣彦の「転校生」や「時をかける少女」などの、思春期の中高生たちがドキドキしてグッときちゃう要素をぜんぶ取り入れて、ちょっとこじらせた感じ。そんな印象でした。

 

その「こじらせた感じ」というのは、ちょっとネタバレになりますが、例えば「口噛み酒」のくだり。

三葉は神社の子なのだけれど、処女の口で噛んだお米が唾液で発酵してお酒になる「口噛み酒」というのを作る儀式があって、そのお酒を御神体に祀るのです。それはたぶん昔からあるれっきとした儀式だったり、酒造方法だったりするのだとおもいますが、その儀式を恥ずかしがる三葉に対して小学4年生の妹が「女子高生が作った口噛み酒っつってブロマイド付きで売ればいいじゃん」みたいな発言をするのです。これ、山奥に住む小学4年生の女の子の発言というより、こじらせた大人の発言に聞こえちゃって、ちょっと「うぇ」ってなりました。これが「じゃりン子チエ」だったら何ともおもわないのですが、なんかちょっと「うぇ」です。

でさらに、時間が経過してもう完成してるであろう三葉製口噛み酒を、瀧は飲むのです…苔とか生えちゃってる徳利みたいのに口をつけて飲むのです…!瀧はもしかしたら…という可能性にかけて三葉の口噛み酒を飲むのですが、こんなもの飲んだら具合悪くなる可能性の方が高いんじゃない?と。物語に入り込んでいる観客はそんなことおもわないのかもしれないけれど、美川憲一みたいな顔で観ていた私は「わームリムリ!なんかバッチィ!うぇ!」っておもってしまいました。素直な感想です。

あと、ラストもちょっと納得いかないんです。ネタバレを避けて言うと「そんな状況で?その方法で?いや無い無い!ありえないでしょ!」という感じです。観てない方はまったく意味不明だとおもいますが、もっと別な方法あったでしょ!とおもってしまいました。運命的でドラマチックな展開に対して、普段はこんなケチつけたりしないんですけどね。それにしてもご都合主義が過ぎてるような気がしてしまって。こんなことわざわざ言ってナンセンスだとはおもいますが、いかんせん美川憲一なので。

 

どうしちゃったのかしらん。私は映画に対してあまりぶーぶー言うタイプじゃないんです。でもこの映画に関してはつまらない粗探しをしたりケチをつけてしまう。音楽の使い方もなんだかしっくりこなかった。…なんでだろう?

 

これ以上書いてもロクなこと書きそうにないので、もうやめておきます。しょうもない自分の発言を「だって美川憲一だから」で括ってしまって、美川憲一さんすみません。それから、君の名は。大好き!っていう方たーくさんいるとおもいますが、気分を悪くさせてしまったらごめんなさい。

最後に念を押してもう一度言いますが、決してつまらない映画じゃないとおもいます。うん。