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ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「タンポポ」を観ました

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タンポポ(1985)

伊丹十三の本を読むまで「伊丹十三=映画監督」だと思っていたのですが、実のところCMやドキュメンタリー製作の名手であり、デザイナーであり、作家であり、そして芸術や食に造詣の深い非常に多彩な方だったのですね。本を読むまでその事を知らず、でもってエッセイの文章ときたら鮮やかなウィットに富んでいてものすごくおもしろくて、すっかりファンになってしまいました。

そんな伊丹十三監督2作目が、この「タンポポ」という映画。しがないラーメン屋を営む未亡人のタンポポ宮本信子)にラーメン道を指南するダンプの運転手・ゴロー(山崎努)がカウボーイ風だからかしらん、「ラーメン・ウェスタン」と呼ばれるみたいです。

物語はタンポポが一流のラーメン屋になるまでの修行を軸にして、いくつかの物語が挿入されたオムニバスになっています。いずれも「食べもの」を絡めたユーモアや皮肉の溢れる小話なのですが、そこで描かれている食・エロティシズム・死というのは人間が避けては通れないもので、業だったり罪につながるもの。それらをラーメンだオムライスだチャーハンだ、って言いながら表現できてしまう伊丹十三ってやっぱり只者じゃあないんだな、と改めて思いました。

それから、幼い万さんと宮本信子が親子共演しているのも、個人的な見所のひとつでした。

 

実はこの映画、海外でも評価が高いようで、もしやと思って『死ぬまでに観たい映画1001本(2004年発刊 ネコ・パグリッシング)』を開いてみたら載っていたのでびっくりしました。あとリンク貼るのにググったら『死ぬまでに見たい〜』の改訂版が出ていたのを知らなかったのでびっくりしました。 

さらにこれはあとから知ったのですが、今年の10月に4Kリマスター版がニューヨークでお披露目になり、その後ロスなどでも上映される(された?)そうです。いいね!

 

cinefil.tokyo

 

 

タンポポ<Blu-ray>