ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「スーパーサイズ・ミー」を観ました

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スーパーサイズ・ミー(2004)

アメリカの肥満少女2人が「わたしたちがおデブになったのはマクドナルドのせい!」としてマクドナルドを相手に訴訟を起こしました。この一件を受けて、「マクドナルドの商品だけを30日間食べ続けたらどうなるのか?」という実験をするとともに、肥満大国アメリカの深刻な現状を様々な観点から調査するドキュメンタリー映画です。

実験期間中の30日間はルールが決まっていて、

  • 口にするものはすべてマクドナルドで調達すること(飲料水も!)
  • 全メニューを制覇すること
  • 運動はしないこと
  • スーパーサイズをすすめられたらスーパーサイズで注文すること

というもの。

高カロリー、高糖質、高脂質の偏食が体にどのような変化をもたらすのか、医師や栄養士の定期的なチェックで検証します。

自ら被験者になったモーガン・スパーロック監督は、話題になった肥満訴訟相手が世界中に出店している巨大外食チェーンのマクドナルドだったからマクドナルドの商品で実験したのであって、決してマクドナルドを陥れようとしてこの映画を製作したのではないとおもいます。ただ、約10年前に初めてこの映画を観たときから「マクドナルド=毒」という印象を持ってしまったのも事実です。

だって実験は恐ろしい健康被害をもらたしたのだもの。確かに極端な実験ではあるけれど、でも監督のパートナー女性の「牛肉はヘロイン」発言はいかにもヴィーガン信者って感じで苦笑しかないけれど。

この映画には「マクドナルドの商品がいかに中毒性の高いものなのか」という専門家の解説や、最初はスーパーサイズを食べてあまりのボリュームに吐いていた監督が、次第に「腹がいっぱいなのにまだ食いたい」とか「憂うつな気分だったけどマクドナルド食べるとハッピーになる♪」というシーンがありますが、これはなんとなくわかります。

ハンバーガーは好物で時々食べたくなるし、ちょっと値は張るけれどおいしいバーガー屋さんが、今は巷にたくさんあります。それなのに、ごくたまーに無性にマクドナルドのハンバーガーを食べたくなるときがあるのです。半年に1回くらいかな?

 

先日、出張先の夫から「おなかすいたからマック食べた」というメッセージが届き(国内外の駅でも空港でもどこにでもあるからね)、例の「ごくたまーに無性にマック食べたい熱」が盛り上がって、マクドナルドに行きました。

月見バーガーとポテトをテイクアウトした帰り道、自転車のカゴから漂うあの不健康な油のにおいで、食べる前からもう罪悪感。薄紙に包まれて、紙袋に入れられ、さらにビニール袋に入れられているのににおうマクドナルドのバーガーとポテト。目をつむっていても漏れ出すにおいだけで「マクドナルド」だとわかる、あの独特なにおい。

帰宅して、いざ久方ぶりのマクドナルドを食べてみると…うん、やっぱりなんだかおいしい。家に着くまで感じていた罪の意識なんてすっかり忘れて、あっという間に食べ終わってしまいました。

しかししばらくすると、ちょっと胃がもたれ始め、部屋の中にあの不健康油のにおいがいつまでも充満していることにハッと気づいて、うっすら後悔するのです。これって麻薬じみてる。

中毒者の心理そのものにおもえて、少し笑ってしまいました。

また半年くらいすると「ごくたまーに無性にマック食べたい熱」が盛り上がるのだとおもいます。異物混入があろうと、緑肉を見せつけられようと、今回みたいに食べてしまう。おそらく小学生の頃に、脳がマクドナルドの快楽を覚えてしまったのだとおもいます。ハッピーセットは疑似餌にすぎなかったのです。

 

ところで、今回自宅最寄りのマクドナルドに夕方5時過ぎに行ったのですが、ご老人が多くて驚きました。マクドナルドは昼は会社員、夕方以降は学生中心の若者が主に利用するイメージだったので。

70〜80代と思しき女性3名と男性2名のグループが、入り口すぐの窓際シート席一帯を陣取っていて、かなり大きな声でおしゃべりに興じていました。耳が遠い可能性が高いので声の大きさに関しては仕方ないとしても、その会話内容が

「アンタ、〇〇さんに手ぇ出しちゃダメだよ!〇〇さんのオトコは△△さんだから!殺されるよッ!(ゲラゲラ〜)」

って、どこのヤンキーの話かとおもいました。

そしてそのうちの一人、老女Aは、わたしが会計中にわたしの隣(うしろじゃなくて隣!)10センチくらいの近距離でスタンバイし、わたしの財布の中をのぞき込んだりしながら会計が終わるやいなや、「ハンバーガー!3つね!」と慣れた様子で注文しました。それなのに会計になるとあたふたしていったん自席(陣地)に戻り財布を手にとってレジに戻ってくる、というまったく不慣れな謎の行動。

テイクアウトのわたしの注文が用意される前に老女Aの注文したバーガーはカウンターに用意されたのですが、番号を呼ばれてもまったく気づかない(もしくは聞こえない)老女A。3回目に番号を呼んだその声は、もうほとんど怒鳴り声でした。そしてレジカウンターの中の怒鳴り声の主もまた、60代半ばと思しき女性クルーでした。(おばちゃんクルーは小綺麗で接客も気持ちよく、かなり仕事ができる人材のようでした)

わたしの自宅近くのマクドナルドだけが下品な下層老人のたまり場になっているのか、それとも全国的にそうなのか…。きのうも、そしてきょうも、わたしはマクドナルドを通りからのぞいてみましたが、老人ヤンキーたちはやっぱり決まった席にいました。メンバーは多少マイナーチェンジしているようです。果たして総勢何名の組織なのだろう。老女Aはチイママ的存在の世話焼きタイプだな。いろんな帽子をかぶってくる男性は、クールなジゴロキャラかしらん。派閥とかあったりするのかな。高齢化社会、さもありなん。

 

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