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ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「子猫物語」を観ました

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猫物語(1986)

茶トラ猫のチャトランとパグのプー助の冒険物語…確か小学校に上がる前に観た記憶があるのですが、内容を全く覚えていなかったので、頭の疲れを癒すくらいの気持ちでほぼ半目で観てみました。が、これがあまりにも不快指数高すぎて癒しどころか逆にストレス感じちゃう、というトンデモ映画でした。

登場するのは動物のみですべて実写の映画なのですが、動物虐待も大概にしてくれ、というシーンがいくつもあるのです。チャトランが蓋のない箱に入ったまま滝から落ちたり、プー助が熊と戦ったり、ストーリーに関係ないヒヤヒヤの連続。

いちばん恐ろしかったのが、チャトランが断崖絶壁から荒れ狂う海の岩場に落下し、何とか着水出来たものの海から這い上がり必死に崖を登ってはまた落ちる、というシーン。無類の猫好きである私にとっては文字にしているだけで震えるほどの恐怖です。びしょ濡れで小さくなったチャトラン、崖をよじ登ったその爪はボロボロになっていたと思います。このシーンで何匹のチャトランが出演したのだろう…と思わず最悪な想像をしてしまいました。

Wikipediaで「子猫物語」を検索すると、

出演者: チャトラン(子猫)(多数)

と書いてありました。確かに、シーンが変わるとチャトランの顔も変わっていたりするんですよね。猫好きだったら瞬時に分かると思うし、観察するように観ていればけっこう気づく事実だと思います。仔猫はすぐに大きくなってしまうので、チャトランが何匹いてもおかしくはないのだろうけれど…別の理由で「(多数)」になってしまったのではないかと邪推してしまいます。

監督・脚本はムツゴロウさんこと畑正憲。どうぶつ王国の主がよくもまあこんな動物虐待を疑われるような映画を作ったものだ、と呆れます。しかしながら、協力監督にはなんと市川崑、音楽は坂本龍一、語りは露木茂、詩の朗読は小泉今日子で、その詩を書いたのは谷川俊太郎、っていう豪華さなのです。動物に可哀想なことをしないで、ドキュメンタリー映画を作ればよかったのに。

ところで、ちょうどこの時代って猫ブームだったと思います。「なめ猫」もこの頃で、ちょっとあとの「What's Michael?」とか「3丁目のタマ」は私もグッズをたくさん持っていました。荻野目洋子の映画「公園通りの猫たち」も観に行ったし、パンフレットはまだ実家にあるのか知らん。

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ちょうど「子猫物語」を観た頃、私も鍵しっぽの茶トラ猫を飼っていました。相当に可愛がっていたのですが、父からイジメじみた扱いを受けたその子はあれよと言う間に家出をしてしまいそのまま帰って来ず、私はひどく落ち込みました。しばらく経ったある日、私が保育園の庭で遊んでいると、金網の向こうに停めてある車の陰に、家出した子とそっくりな猫がジッとこちらを見ているのを見つけました。家に帰るとまた父にイジメられるから、保育園まで会いに来てくれたんだ…と幼心にしみじみと感じました。それきり、その子を見かけることはありませんでした。

小学校2年生の時、どうしてもまた猫が欲しくなった私は父にねだりました。父にイジメられると猫は家出してしまうということが分かっていたので、すべて私が面倒を見るから、と強く言って、父と二人で地元のペットショップに行きました。店の前に3段ほどケージが積み上げられていて、その中には各数匹ずつの仔猫が入れられており、ケージには「100円」という紙が貼ってあった記憶があります(もしかしたら「300円」だったかもしれないし「1,000円」だったかもしれないけれど、私の記憶の中では「100円」が優勢)。

その中から私は、赤茶色のような海老茶色のような毛色で、きれいな瞳をした本当に小さな仔猫を選びました。今思えばそんな毛色の猫なんて本当にいるのか疑問ですが、記憶の中の私は最初からその子しか目に入らなかったのです。着ていた上着にくるんで、大切に家に連れて帰りました。

しかし家に帰ると、仔猫のことを知った母が激怒。「うちには赤ちゃんがいるから絶対ダメ!赤ちゃんはいいにおいがするから仔猫はじゃれて引っ掻くよ」と言われ、私が連れ帰った仔猫はペットショップにとんぼ返りとなりました。ペットショップに戻しに行った記憶が無いので、泣く私を家に置いて、父が一人で仔猫を連れて行ったのだと思います。

その後何度か野良猫を家に連れ帰っては、こっそりミルクをあげたりしていました。そしていよいよ小学校5年生の時、少々認知症だった祖母に秘密裏にねだって、お誕生日プレゼントとして猫を買ってもらいました。アメリカンショートヘアのブラウンタビーです。もう絶対手放したくなかった私は、自分の部屋にごはんやトイレも設置し、ほとんど軟禁状態で彼と暮らしました。本当にかわいく賢い子でした。私が実家を出てからは母がお世話をし、20年近く長生きしました。

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映画の感想は「動物虐待ダメ絶対」しか無く、私の個人的な猫の思い出が溢れるばかりなのでした。あー猫ってほんと最高。

 

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