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ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「KEN PARK」を観ました

★★☆☆☆

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KEN PARK(2002)

 カリフォルニアのごくありふれた街に暮らす若者の日常を描いた映画です。ラリー・クラーク&エドワード・ラックマン監督、ハーモニー・コリン脚本で「KIDS」コンビの映画ですが、「KIDS」がこどもたちの世界を描いたのに対し、「KEN PARK」は家族にフィーチャーしていて、「こどもは親(家庭)を選べない」という残酷さを描いています。

公開になった頃ポスターを見たり評判を聞いたりして「なんだかヤバそう、気分悪くなりそう」と思いずっと観ずにいましたが、いざ観てみたらやっぱり、でした。どうしてもモザイク場面と強烈なエピソードの印象しか残らず、観終わったあとは「なんだったんだろう、この映画」という感じ。DVD特典のラリー・クラークへのインタビューを見て、ようやくこの映画の意図を理解できました。

この映画に登場する少年少女たちのエピソードは、監督の身近な人物の実体験だったり、ニュースなどの事実を基に作られたものだそうで、つまりどれも実話だということ。その実話を包み隠さずリアルに表現することにこだわって、この映画は作られたそうです。破綻した家庭に暮らすキッズたちは、大人が快楽や自己満足を求めるためにセックスをするのとは違い、他者との純粋な繋がりを求める手段としてセックスをする、と…。そのリアリティーを追求するために素人をスカウトして演技させたらしいけれど、私には大勢の大人に囲まれてカメラの前でリアルなセックスをするなんて絶対にできない。ていうかほとんどの人が「そんなの無理」だと思うので、この映画に出演した若い素人俳優たちには、ただただ「よくやったね」と言いたいです。

徹底的にリアルに、という趣旨のもと、ポルノと違わないシーンがあったり、胸糞悪くなるようなテート少年のエピソードがあったり、他の映画では別の方法で表現していることをど真ん中ストレートで表現した意義は頭の中で理解できているものの、一度観ればもうじゅうぶん、という感じです。「臭いものには蓋、でいいの?」とラリー・クラークに言われてしまいそうですが、この件に関しては一度触れたのでもうおしまいにさせてください。

 

ケン パーク ~スペシャル・エディション~ [DVD]