ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「フランシス・ハ」を観ました

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フランシス・ハ(2012)

主人公のフランシスは、彼氏なし、住む部屋もなし、ダンサーとしてもダメ。親友はいるけれど彼女は堅実な人生を歩んでいるし、ちょっと周りを見渡すとみんなちゃんとしたオトナをしている。え?27歳ってまだ若いとおもってたけど?ていうか27歳より老けて見えるってどういうこと?

仕事もお金も無い27歳の非モテ女性が、ハイソな人々に「恋愛の自由について」をほろ酔いで語ったところで、みんな苦笑するしかない。「あなたはそのままでいて」なんて言われても、ボサボサヘアーで小さな嘘をついたりして、小銭を稼ぎながらずっとこの中途半端な人生を送るの?

以前私もアルバイトで小銭を稼いでは後先考えずちょっと贅沢なモノを買ったり、派手にフジロックへ行ったり、自由気ままなフリーターをしていた事がありました。その頃、中学校の級友と再会して「自由なあなたがうらやましい、私には真似できない」と言われ、「そうお?照」なーんていい気になっていた私は大バカでした。私に「うらやましい」と言った級友の真意は分からないけれど、いま思えば当時の私にとっての自由の解釈の幅は狭かったし、真っ当な社会人生活なんてくだらない!と思っていた出来損ないのオトナだったので、あの時の生活を未だに続けていたら…って考えるとゾッとします。

何はともあれ、その後私はたまたまちゃんとした職に就いたのをきっかけに、人並みに社交的になり、ごく平凡なアラサーになりました。フランシスもまた、ふとしたことをきっかけに、新たな一歩を踏み出します。こうして迎えるラストで、この映画の不思議なタイトルの謎も解けて、私はすっかり胸アツなのでした。

余談ですが、親友ソフィー役のミッキー・サムナーがスティングの娘と知ってびっくり。そして、ハイティーンの時に「ゴースト・ワールド」を観て、主人公のイーニドはまるで自分…と思った私にとって、この映画はひとつの解答のような気がしました。

 


音楽も最高!

 

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