ビールとポップコーン

ネタバレ書かずに、観た映画(ときどき読んだ本など)を雑文多めに記録しています。

「コインロッカーの女」を観ました

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コインロッカーの女(2015)

 ホームレスによって保護された赤ちゃん。10番のコインロッカーに捨てられていたことから、その赤ちゃんはイリョン(“10”という意味)と名付けられました。5、6歳になった頃、イリョンは誘拐され仁川のチャイナタウンにある闇金屋へ売られます。そこはオモニ(=お母さん)と呼ばれる女主人(キム・ハス)が仕切っている表向きは写真店だけど、裏稼業では人身売買や臓器を担保に金を貸し付ける真正の犯罪ファミリー。そこで生きながらえたイリョン(キム・ゴウン)は、感情を表に出すこともせず、他の年頃の女性のように着飾ることもせず、淡々とオモニの下で働く裏社会の人間へと成長したのでした。

 

韓国アイドルグループとか音楽ユニットとか日本でもすごく流行っているけれど全然知らなくて、でも韓国ノワールは好きみたいです。数本しか観たことがないのであれこれ言えるほどでもないのですが、観たことのある作品に共通する、カビや汚水の臭いが漂っていそうなのに美しい映像とか、徹底的にリアルな暴力とか、やるせない殺人とか絶対復讐主義とか…ゾクッとするような世界観がたまらないです。

この映画は裏社会の実力者である女性とみなしごの女性が母と娘という関係になり、裏稼業で生きるとはこういうことだ、と身をもって示し示されるお話。組織の女帝の世代交代はこうして行われてきたのね…生半可な娘には絶対務まらないと思うし、そんな奴はとっととお役御免となって死あるのみ、なのです。ひゃー。

 

イリョン役のキム・ゴウンは静かに激しい演技がとてもいいのはもちろんなのだけれど、よく見る韓国の量産顔と違ってナチュラルな個性があって、いい女優さんだなーと思いました。それから、中国系オモニ役のキム・ヘスも「あー中国とか韓国ってこういうおばさんボスいそうー」という、髪のパサつき、顔から首まで全体を覆う細かいおシミ、ウエスト周りの贅肉など、全部が妙にリアルだったのもいい。

でググったらキム・ゴウンはすごくイケてる女の子だったしキム・ヘスはもんのすごく綺麗な女優さんだったし(韓国の美魔女とか言われてて)びっくり。

 

コインロッカーの女 [DVD]